遅ればせながら
あけましておめでとうございます。
あっという間に2018年。
書きたいことがあっても、全然手をつけられなかったブログ…。
SNSもぜんぜん開かなくて…私ってマメじゃなかったんだなと気が付かされた2017年でした。(今更。)
でも、懲りずに書いていこうと思います。
みなさんは、どんな1年でしたか?
2018年も、みなさんにとって素敵な1年となりますように。
本年もどうぞよろしくお願いいたします。
呼吸をするようにブログが書けたらな。
そういえば、今日ちょっとだけいいことがありました。
昨年からずっと探していた『ねむいよ ねむいよ』が見つかったのです!
(家の中で迷子でした。)
このフクロウがたまらなく可愛くて。
(背表紙にも描かれているんです。)
どんな場所でもずっとねむっているねぼすけフクロウ。
ああ、可愛い。
ねむっているときの角度もたまんない。
長さんの絵本はどれもすきだけど、特にお気に入りの1冊。
見つかってよかった。
今度、甥っ子に読んであげよう。
●今日の1冊●
『ねむいよ ねむいよ』(長 新太 さく / こぐま社)
ISBN 9784772101424
おつきみ
さて、今日は中秋の名月。おつきみですね。
お天気どうかな?と思ったけど、ばっちりでした。
いいお天気。
きらきらと光り輝くおつきさまがきれいに見えます。
ほんと、いつもより輝きが増してる。
満月は明後日の6日だけど、今日のおつきさまも負けてないと思う。
名月、すてき。
ということで、今日はおつきさまの絵本をご紹介したいと思います。
まず、満月でテンションが上がってしまうこちら。
『まんげつダンス!』
(パット・ハッチンス さく・え , なかがわちひろ やく / 福音館書店)
こんなよるには ひとばんじゅう おどっていたいわね。
というセリフからはじまるこのお話。
ぶたとひつじとうまの親子が登場するのですが、小屋の窓からさす月明りがスポットライトになり、さぁダンスショーのはじまりはじまり・・・!?
さて、どんな夜を過ごしたのでしょうか。
おはなしはもちろん、動物たちの耳につけているかわいいお花と、美しい月明りにもご注目。な1冊です。
そして、まんまるいおつきさまといえばこちら。
『はずかしがりやのおつきさん』
まんまるいおつきさまの月明りでおばあさんに手紙をかくロバのロシナンテ。
あんまりあかるく照らすもんだから他のみんなが起きちゃって・・・
なぜか恥ずかしがるおつきさまは雲のカーテンでかくれてしまいます。
ロシナンテは手紙を無事書き終えたのでしょうか・・・??
群青色の濃淡と白。
それだけで描かれた暗闇の中の月明りはものすごく綺麗です。
ちょっとひんやりした風、月明りがないと真っ暗なんだろうな~という景色。
ちょっとゾクゾクしますよ。
こんなこと言っちゃうとわかるけど、最後のロシナンテの嬉しそうな顔が好きだなぁ。
そして、こちらもまるいつき。
『きょうは そらに まるいつき』
こちらはとても色鮮やかな世界です。
月明りと、人々の明かり。
いろんな世界があって、いろんな明かりがあって、
どんな空にもいつもおつきさまがあって。
みんなのよるに、それぞれのよるに。
素敵だなぁと、
子どもももちろん、大人もグッとくる1冊ですよ。
さて、お次はおつきさまの不思議??
かわいくおつきさまに話しかけているこの1冊もオススメです。
『おつきさま こっちむいて』
ほそいほそいおつきさまからまんまるおつきさまになるまで、男の子がおつきさまに話しかけています。
男の子には、おつきさまがどんなふうに見えているのでしょう。
みんなにはどんなふうに見える?
優しい月明りがきれいな1冊です。
ちょっとひんやりして透き通った空気も伝わってくるような気がします。
さて、次はおつきみの絵本!
『じっちょりんとおつきさま』
(かとうあじゅ / 文溪堂)
じっちょりんという小さな生き物から見える世界のおはなし。
じっちょりんたちがおつきみをするために準備をしてお出かけするのですが、じっちょりんの目線で見ると、なんだか自分が小人になったみたいでわくわくします。
だんだん日が暮れておつきさまを眺めるシーンは、最高ですよ。
ページを大きく広げて贅沢に見てくださいね。
最後のページには、じっちょりんたちが移動した経路も書いてあって、どんなところを通ってきたのかな?ともう一度楽しむこともできます。
秋の植物もたくさん描かれているので、探しに出かけてみるのも楽しそう!
ということで、どの絵本も大好きすぎて今すごくテンション上がってます。
明後日の満月も綺麗に見れますように。
✧ ✧ ✧
番外編
『ぼくの ともだち おつきさま』
(アンドレ・ダーハン さく , きたやまようこ ぶん / 講談社)
ぼくとおつきさまが出会って、こんなのはじめて!な体験をたくさんします。
とってもロマンチックで、ともだちというより恋人なのでは!?とも思う1冊です。
あまりにもすてきな文なので、洋書はどうなのかな?と思って見比べたときがあるのですが、洋書はすごくシンプルに書かれていてびっくりしました。
おお・・ことばっておもしろいな・・!
表現ひとつでこんなにも変わるのね!と思って、翻訳絵本に興味を持った記憶があります。
(ちなみにわたしは英語がぜんぜんできないのだけど・・そんなわたしでも、おおっ!となりました)
ということで番外編でした。
みなさんのお空におつきさまは見えますか?
おやすみなさい。
まぁるいお顔の表紙
今日の赤ちゃん絵本は、まぁるいお顔の表紙がかわいい この2冊。
『かお かお どんなかお』
(柳原良平 / こぐま社)
『あ・あ』
(三浦太郎 / 童心社)
並べるとさらにかわいいなぁ。
赤ちゃんは、まる○も顔もどうやら大好きなようです。
明るい色もGood◎
どちらもバッチリですね。
『かお かお どんなかお』は、いろんな表情の人(…人かな?)が登場します。
たのしいかお、かなしいかお、たくましいかお、すましたかお…。
読みながら、絵本と同じ表情をしてもおもしろいかも◎
赤ちゃんもまねしてくれるかなぁ?
コミュニケーションにぴったりの1冊です。
『あ・あ』は、いろんなものの絵とその絵を2文字で表した言葉が描かれています。
も・も、と・と、く・く、ぶ・ぶ…
さて、なんのことかわかりますか?
最後には、ま・ま、ぱ・ぱ、そして……??
ふ・ふ、なんでしょう〜おたのしみに。
絵も文字もまぁるくてやわらかくて、とっても優しい。
思わず読む声も優しくなるような気がします。
こちらは登場するのは顔だけじゃないけど、初めて絵本を読むパパ・ママもきっと読みやすいんじゃないかな〜?と思いますよ。
ぜひぜひ、オススメです◎
〜お顔の番外編〜
ポプラ社の『おめん』という絵本。
半円型の変わった形の絵本です。
開くと、丸い形になっておめんに早変わり!
なんと顔にぴったりの大きさです(笑)
いろんなものに変身しちゃおう〜♪なのですが…
読むというよりつける、というかんじですね(笑)
値段もお手頃ということもあってか、書店時代になぜか人気だった絵本。
気になる方は探してみてください。
そして買うときは、ページの最後(だったかな?)に舌のしかけがついているので、破れていないかチェックしてからお会計をどうぞ。
(みんな遊ぶからすでに破れちゃっているときがあります……)
ちなみに…オススメを見て絵本をポチッとできたらいいのに!という方へ
✩近所の本屋さんに行ってみませんか?✩
でも近所の本屋さんはあんまり本が揃ってないし・・・
という場合。
ほしい本が置いていなくても本屋さんで注文することができます。
本屋さんを活用しちゃいませんか?
(本の好みがわかると、本屋さんが同じジャンルの本を仕入れてくれるかも!)
新たな発見があるかもしれません〜
なんてね。
ネットも確かに便利なんだけどなぁ〜
あ、わたしはどこかの回し者とかではありませんのでご安心を(笑)
くまさん ふぅー
赤ちゃん絵本の紹介です。
前回紹介した絵本のシリーズの月刊誌版、
『くまさん ふぅー』
こどものとも0.1.2. 2015年11月号
すっごく好きな1冊。
くまさんの表情がたまらなくいい!
好きすぎて、ちゃんと伝えられるかしら・・・
語りだすと長くなっちゃうから頑張って短く・・・(笑)
さて、どんな絵本かというと、
くまさんがおやまをのっしのっし。
あっちを向いたりこっちを向いたりしてこぐまを見つける。という
説明にすると ものすごくシンプルな絵本です。
絵も言葉もシンプル。
あっちを向くときに 「ふぉっ」 こっちを向くときも「ふぉっ」
ページをめくるたびにくまさんが「ふぉっ」。
なんとまあ、「ふぉっ」だけのページが3ページも続きます・・・(!)
ページの使い方が贅沢すぎる。
もう、説明するより実物をみてほしい!
めくる楽しさが味わえる1冊です。
よく見ると・・・
落ち葉のおやま、背表紙にはどんぐりと栗が描かれています。
秋の絵本だ〜
今からの季節にぴったりですね。
(わたし的には季節問わず読みたい!)
ちなみにこの月刊誌、
値段がハードカバーよりお手頃なので、いいなと思ったら買いなのです。
そして、ちょっとしたプレゼントにも◎
『くまさん ふぅー』は2015年の11月号なのでバックナンバーになりますが、
バックナンバー常設書店は福音館書店のHPで紹介されています。
ぜひ、お近くの本屋さんまでGO!GO!
(図書館に置いているところもありますよ◎)
ちなみに…
近所の本屋さんはあんまり本が揃ってないし・・・
という場合。
ほしい本が置いていなくても本屋さんで注文することができます。
ぜひ本屋さんを活用してみてください☆
(本の好みがわかると、本屋さんが同じジャンルの本を仕入れてくれるかも!)
ああ、それにしても「ふぉっ」って最高。
この気の抜けた声になんともいえない顔のくまさん。
飯野さん、最高◎
ごぶごぶ ごぼごぼ
「赤ちゃん絵本でいいのない~?」と聞かれたときに、わたしがまずオススメするのがこちら。
『ごぶごぶ ごぼごぼ』
(駒形克己 さく / 福音館書店)
表紙のような ま~るい形の絵と、ぷくぷく ごぶごぶ ごぼごぼ といったオノマトペが楽しい絵本。
心地のよい音、豊かな色彩、赤ちゃんのすきなまぁるい形、すべてをゆっくりと楽しんでいただきたい1冊です。
ですがこの絵本、描かれているのは まるい絵とオノマトペだけ。
初めて絵本を読むお父さんお母さんからするとちょっと戸惑ってしまうかも。
でも、難しく考えないで、
赤ちゃんとのコミュニケーションだと思って、絵本を通して楽しい時間を過ごしてほしいなぁと思います。
ちなみに『ごぶごぶ ごぼごぼ』を読んであげたら、よだれをだらだらと垂らして喜んだ赤ちゃんもいたそうです。
そんなに嬉しい楽しい絵本なのかな。
(大人にはさっぱり理解できないぞ…笑)
自己紹介
そういえば
自己紹介がまだでした。
こんにちは、元書店員の野寺と申します。
某大型書店に6年半勤めておりました。
担当は児童書です。
右も左もわからず飛び込んだ世界でしたが、素敵な上司に恵まれ、どんどんのめり込んでいって仕事人間になったタイプです。
2年ほど担当ジャンルの2番手として働き(最初の何ヶ月かは3番手でした)、それから4年半ほどジャンル担当長として仕事に没頭しておりました。
仕事内容は、書籍の仕入れ、陳列、販売、フェアの企画、展示企画運営、etc…
大型書店でしたが、ほぼ上からの指示はなく、90%ほどジャンル担当長に決定権があり(今思うと私が自由すぎただけかもしれない)、すべて自己管理しなければなりませんでした。
と言っても、環境が恵まれていて。出版社の営業の方がたくさんいらして下さって、いつもいろんな情報を教えていただけるという、なんとも素敵な環境でした。(これは大型書店ならではです。こんなにいい環境はない!)
ですが、売れるかどうかの見極めや、話題の商品を素早く仕入れるなど、常にアンテナを張っていなければならなくて。児童書はロングセラーの世界といえども、365日24時間常に頭フル回転でした。
書店といえばエプロンをつけたスタッフがゆる〜く書棚を整理したり、レジでボーッと立ってたりするイメージもあるかもしれませんが、ものすごく肉体労働です。
児童書だと、図鑑は特に重くてツラくて(セット箱とかかなり重い…)、社会科学書の担当は法律系の分厚い本を落として怪我したりすることもありました。。
そんなこんなで、肉体労働含め書棚を管理するという地味な作業(実はそれが一番大事なんだけど)から、フェアを企画したり絵本の原画展を企画したりというちょっぴりキラキラした仕事までなんでもやっておりました。
企画も、自分でいろんな方に声を掛けて、いいなと思う企画が思いついたらどんどん行動して。
これが自分に合っていたのか(?)なんだか不思議ですが、私がいいなと思っていたら先方もやってほしいなと思ってくださっていたりして話がトントンとスムーズに進むことが多く、気がつくとよく縁を結ぶ力を発揮しておりました。
もちろん、お話をいただくことも多く(本当に有難かったです)、出版社の営業さん、編集さん、そして作家さん、他社の書店さん、ギャラリーさん、ときには美術館の方とも、みなさんと協力しながら、自分が力になれそうなことはなんでもやりました。
ちなみに、広報も自分で。
お店の児童書担当Twitterも一人で管理し(しかも各店勝手にアカウントつくる方式だったので仕事時間内にはつぶやいてはいけなかった…)、原画展を企画すればポスターやチラシをつくり、チラシを置いてもらうために自らいろんなお店に出向き。
もう、なんでもやっていました。
そんなかんじです。
そして1年ほど前に田舎に帰ってきて、今は図書館に勤めています。
図書館といっても、司書資格は持っていないので、ただの臨時職員です。
司書さんのお仕事をサポートできるようにコツコツとできることをやっております。
なので今は充電期間です。
(図書館もたのしい。)
そして、書店員時代の経験を生かしていつか自分でなにかできたらな、と思っています。
いつか、いつか、と言っていて、やるやる詐欺じゃない?というかんじですが。(やるやる詐欺なのです。)
マイペースにやっていけたらということで、とりあえず絵本の紹介をしていこうと思います。
絵本の紹介なんてたっっくさんの人がやっているだろうけど、少しでも誰かの役に立つならば、と思います。
ということで、なが〜くなりましたが
どうぞよろしくお願いします。
赤ちゃん絵本
いきなりだけど、赤ちゃん絵本が好きだ。
単純なようで、奥が深いなぁと思う。
絵も言葉も。
ただわかりやすく描いてるだけじゃなくって、
ページをめくる前と後の絵の動きがちゃんと考えられている。
(もちろんそれは赤ちゃん絵本だけじゃなくて絵本全般に言えるんだけど)。
言葉も、大人からしたら意味不明だったりするんだけど、それがなんだか読んでいてとっても心地よかったりする。
実は、赤ちゃん絵本は大人に読み聞かせても楽しいのだ。
(わたしは1人で読んで大爆笑してる。もしかしてわたしが変なのか?)
最近、周りにベビちゃんが多くて。
みんなベビちゃんになにか読んであげたいけど、なにを読んであげたらいいのか悩んでるみたい。
確かに、書店や図書館で相談するのってちょっとハードル高いかも…。
しかも実際のところ、担当の詳しい人がいるとも限らないし……。(もちろん詳しいスタッフがたくさんいらっしゃるところもあるので、そういうところではぜひ相談していただきたい!)
ネットはネットで、情報が偏っていたり。もちろん全部がそうじゃないけど。(話題性だけだと とてもかなしい。)
なので、私にできることがないかな?と思い、ゆるりと絵本を紹介していくことにしました。
私も好みがあるので少し偏るかもしれない(特に私の書店時代をちらりとだけご存知の方は偏ってるやん!と思うかもしれない…)けど、基本的には好みだけで選ばないのでご安心を。
(私が作っていた棚を本当によくご存知の方は、偏っていないとわかってくださっています。)
リクエストがあったのは赤ちゃん絵本だけど、もちろん絵本全般とプラスαで読み物も。
情報がほしい方へ届くといいなぁー。
マイペースな更新になると思いますが、
どうぞ、よろしくお願いします。